最近の若者を表現する言葉に「シュガー社員」という言葉があります。

なるほどうまい表現をする人がいるものだなと感心するのですが。

徹底した自己中心主義と甘え、呆れるほどの無責任、他人への無関心などなど。

「シュガー社員」への批判をたくさん聞きますが大いに感じることがあります。



裕福な家庭に育ち、成長しても親に保護され、自らものを考える力のない若者がいる。

会社の中にも、社会にもたくさんいる。社会性と協調性がなくて困る・・・・・

「だからどうした」と言いたいんです。

そんなことは最初から判ってるではありませんか!

問題は、そんな若者が10年後、20年後の社会を作って行くということです。

思慮深さに欠けていると言われる人達が将来の日本を作って行くんです。

恐ろしいと思いませんか?

嘆くだけではことは済まないんだということです。



「世の中これが常識だ」と、そんなことを言っても彼らは絶対に変らない

が、彼らの人間性を批判する前に、ちょっと待ってください。

「シュガー社員」を批判している人へ。「あんたは一体何の努力をしてるの?」

批判をする前に、若者の「シュガー性を見抜く」能力、

「シュガー性を丸め込んで対応する」能力を身につけようと真剣に努力してるの?

と言いたいのです。

自分の常識を振りかざすだけでは、

そんな甘っちょろいことでは対応したことにはならないのです。



例えば、あなたの取引先の担当者が若い「シュガー社員」だったらどうしますか?

あいつは自分本位で信頼できないからと取引をやめますか?

そんなことはしないでしょう。必死で道を開こうと努力するでしょう。

だから「シュガー批判」は、受け入れ側の「甘え」でしかないと思います。

自分達は対応力のない無能な会社だと言ってるように聞こえてしまいます。

コンサルタントでありながら同様の発言をする人も常識を疑いたくなります。



時代は変って行きます。環境も変って行きます。

人の感性は環境によって大きく変ります。こんなこと誰だって知っています。

だったらなすべきことは嘆くことではなくて「受け入れ側が進化する」ことです。

ホストばりの対応力を身に付けて困ったちゃんを丸め込む力を付けることです。

彼らを洗脳して企業戦士にたたき上げる能力を会社の中に作ることです。

そのための方策を真剣になって考えるべきなんです。



実は僕も、ヘリ親がいるとは知らず「シュガー社員」の対応に大失敗して、

会社での信用を著しくなくしてしまった経験があります。

大変悔しいことですが、僕自身に油断と甘えがあったことが直接の敗因でした。

ですが相手が悪いというのは責任転嫁です。何の解決にもなりません。

自分に対応力をつけるしかないんです。



いたずらに嘆くのはやめ現実を認めて、「自ら対応力をつけ」て対処しましょう。

それが生き生き社員の問題解決法だと思います。



生き生きライフ in クリエイトバリュー

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