今日の日本の経済発展が上手く行かない理由は、「国産」に対する消費者の評価の厳しさがあると思います。いいものを作るのに、それを正当に評価できない。一番の原因がグローバル化による海外製品への、盲目的な好評価であると思います。安くて良い商品が、どんどん中国から入ってきます。大手GMSなどもそれらを大量に売って利益を上げています。「国産」はただ高いというだけで、なかなか、バイヤーにも消費者にも、検討してもらえません。
85年のプラザ合意以降、国内産業が大きく空洞化してしまいましたが、誰がここまで空洞化すると予測できましたでしょうか。
企業城下町であった地域経済(地元商店街など)は、非常に弱くなってしまい、間接的に恩恵を受けていた大小の商店までダメになってしまいました。一部の大企業だけに利益が集中してしまう構造になってしまいましたが、これから、どう立ち直っていけばよいか、誰もわからない状況です。
百貨店の業績は異常に厳しく、GMSまでも不調です。儲かっているのは、独自開発で海外で商品を作っている小売専門店だけです。日経MJの小売業ランキングで上位の企業はみな、これです。
海外で作ることは構造的にしょうがないのですが、そればかり。
「国産」は高いかもしれません。今、自分たちもお金がありません。でも「国産」をもっと頑張って購入する気持ちを持っていかないと、これはまずいと思います。
今、日本人より、中国人の方が、メイドインジャパンを愛してくれています。
銀座の中国人の買い物客の勢いは凄いです。ついにここまで来たかと思います。さらに観光ビザの条件がさがるらしいです。かれらに頼らざるを得ない状況になっています。

さて、メイドインジャパンの復興の第1番目は、やはり農業です。毎日、口に入れるものまでは、海外製品に依存したくないところです。

そこで、次回の流通問題研究会では、農業の流通に非常に詳しいメンバーに、今の農業流通の現状と課題と解決の方向性を、中小企業診断士としての立場から、発表して頂く予定です。

楽しみです。

テーマ:日本の青果物流通の課題解決に向けた診断士支援の可能性

講師:本田 茂 会員

7月17日(土) 18時~20時 中野区教育センター
                   (中野区野方1-35-3)

本田さんは、「りゅうり」を扱えば日本一らしいです。



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